じょしらく

 原作:久米田康治、漫画:ヤス による、寄席の楽屋で女の子がおしゃべりをしているだけという漫画です。
 しかししかし、さすが久米田康治、ギャグセンスは素晴らしい!
 
 と、とりあえず漫画本体をほめたところで。
 
 この作品、私は「真の本体」は落語CDだと思っています。特装版についているCDです。
 このCDに、2つの落語が収録されています。「饅頭KY」と、「二次限無」の2本です。この新作落語(オマージュ)が超絶おもしろい! さすがクメタ!
 
<1本目:饅頭KY>
 高座に上がるのは、波浪浮亭木胡桃(はろうきていきぐるみ)。
 「饅頭怖い」になぞらえて、楽しそうに饅頭を食う・食わせるクラスメイトたち。そこにやって来た加藤が、「やめろよ、いやがってるじゃないか!」と空気の読めない一言。加藤のKYっぷりはこれにとどまらず……。加藤、恐ろしい子っ!
 木胡桃の中の人は、AKB48の小野恵令奈太田プロダクション)さん。申し訳ありませんが……ヘタです。ですが、ネタの面白さが十分カバーしています。
 
<2本目:二次限無>
 高座に上がるのは、暗落亭苦来(あんらくていくくる)。
 男(ハンドルネーム:ロリ騎士007)に赤ちゃんが産まれた。幼女ですよ! 男は和尚(二次元と三次元の区別がつく常識あるオタク)にわが子の名前をつけてもらう。「寿限無」と同様、和尚が教えた名前をぜんぶつけてしまった。男は神楽坂明日菜へのこだわりを絶対に譲らない! あんまり名前が長いので……。
 苦来の中の人は、声優の後藤沙緒里(81プロデュース)さん。さすが「落語天女」です。安心して聞くことができます。もちろんネタも秀逸。
 
 第2巻では、どんな落語を披露してくれるのか。がんばれクメタ! (漫画本編には全く興味なし!)