昔学んだ英語読解法・英文解釈法
私が高校生だったころ(うん十年前)、大手予備校で英語の講座をとっていた。そのときの講師が、本正弘(もと まさひろ)氏。
本氏の英語読解法は一言で言えば「考えるな。感じるんだ!」というスタンス。
第一に、英語は「左から右に読むもの」ということを徹底する。たとえば、
I took a picture of my girl friend.
を、
「私は彼女の写真を撮った。」
とは読まない。これを、
「私は撮った、写真を、私の彼女の。」
と読む。訳文にするときはもちろん日本語として適した表現にするが、読む段階では、英語を母国語とする人が読む方法と同じ(と思われる)方法で読む。
つまり、英語を読むとき、
読む→訳す→理解する
という手順を踏まず、
読む→理解する
という手順で、訳す、という手順を省いている。その分、速く読める。
本氏は現在、どの予備校にもお勤めになっていないようである。一部、亡くなったという情報もある。講義を受けられない現在、書籍に頼るほかない。
予備校講義調で書かれた「実況中継」シリーズが読みやすいかもしれない。
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また、大人向けのものもある。
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●予備校のテキスト●
本氏の夏期講習会のテキストについていた付録が印象的だった。何かというと、基本的な(英単語なんちゃら、という参考書のレベル1くらいの)単語(動詞)について、さまざまな辞書から例文を抜き出して列挙したというもの。これがまさに「考えるな。感じるんだ!」の真髄。その単語がどのように使われているかを感じ取れ、ということだ。英単語と日本語を一対一で対応させて丸暗記、という従来(現在も?)の学習法に真っ向から反する。
さまざまな単語学習用の書籍が出ているが、例文が複数あるものは皆無である。このような参考書が出ないものだろうか。まぁ、辞書を読めばいいのだろうけど。